都会の電車

満員電車の中。つつじが丘で乗ってきた女の人と、既にドア口にいた男が場所争いで押し合い。尋常じゃない動きに目をやると、閉まったドアにつぶされながら大人げなく二人で押し合い。押しても済まないので、どちらからか足を踏んづけあうこと数秒（怖）

お互い相手側の足を上げてマウントを取り合い、戦いは終了。

私以外誰も見ていない。わかってるけど無関心なふりをしているのか、唯一二人の後方にいる若い子は気付いてるっぽいけど、注視する様子もなくスマホに向かう。

次の駅では乗り込む人なく、ドアが開く。

再び激しく押し合ってから、女は降りて、ふざけんな！とかなんだか捨て台詞で男を睨みつけて二つほど前の扉へ向かった。

どちらがどうで始まったものかわからないけど、病んでる・・。

確かに、もうこれ以上乗れないでしょって電車に乗らなきゃいけない人たち。

この男がこの後、このストレスの腹いせに人を傷つけたりしないか心配したり。

今日は大丈夫でも、こんな事がいくつもいくつも溜まっていくような。

白髪混じりの茶髪はきれいに切り揃えられ、リュックは前抱えで、服装も見た目も特別変な人でもない、普通の人だった。

こんなことがあった少し後に、小田急線で刺傷事件があった。

幸せそうに見えた女の子を刃物を持った男が車内で襲った事件。ちょっと変な様子の人がいる、とか、犯人が刃物を出している、とかに周りが気付かないというのは、自分の体験で痛いほどわかり、それが怖いと思った。私ならガン見だと思う。

いるのにいない人たち。目があるのに見えてない。

小田急線の事件は、一緒のバイトの友達がネットニュースをいち早くゲットして、電車が停まっていることや事件のことを教えてくれたので、経堂から乗るのをやめて桜新町経由で帰りました。